日本の秋の風情を演出する植物といえば「ススキ」ですが、庭植えには大きくなりすぎるのが悩みです。そこでおすすめなのが、通常のススキの半分ほどの大きさで、家庭の庭でも育てやすい「イトススキ」です。
強くて育てやすく、植え付けたらほとんど手間がかかりません。秋の庭を美しく彩るイトススキの魅力と、具体的な育て方をご紹介します。
1. イトススキの魅力と特徴

- 強靭で育てやすい
- 日本に自生している植物なので、日本の気候に非常にマッチしており、やせ地でも育つほど丈夫です。
- 病害虫がほとんどつかないため、殺虫・殺菌剤の心配も不要です。
- 宿根草なので、一度植えれば毎年春に新芽が出てきます。
- 庭植えに最適なコンパクトサイズ
通常のタカノハススキなどが大きく育つのに対し、イトススキは高さが半分程度で、庭の景観作りに取り入れやすいサイズ感です。
- 秋の寄せ植えにもぴったり
繊細な姿は、秋の寄せ植えや庭の雰囲気づくりに最適で、和の景観によく合います。
- ほとんど手がかからない
増えすぎても邪魔になるほど爆発的に増えることはなく、切ってもまた生えてくるため、管理が非常に楽です。
2. イトススキの植え付け方
イトススキは非常に強いため、植え付けも簡単です。
(1) 株の選び方
株が密集していて、ミストーン(密な塊)が高いものを選ぶと、根がしっかりと張っているため良いでしょう。
(2) 植え付けの場所
- 日当たり: 東向き、南向き、西向きは問題なく育ちます。
- 西日: 西日しか当たらない場所でも十分に育ちます。
- 北向き: 生育はゆっくりになりますが、枯れることはありません。可能であれば日当たりの良い場所がおすすめです。
(3) 植え付けの時期と方法
- 時期: 真夏以外ならいつでも植え付け可能です。
- 方法:
根が太く硬いため、多少乱暴に扱っても大丈夫です。根鉢を崩さずそのまま植えても育つほど丈夫ですが、軽く手で根をほぐして植え込むと良いでしょう。
(4) 土(鉢植えの場合)
- 宿根草として長く育てていくため、質の良い土を使うことが推奨されます。
- 水はけ・保水性が良い培養土を選びましょう(1,000円以上の良質なものがおすすめ)。
- 地植えの場合は、赤玉土や腐葉土を混ぜて土を改良すると、さらに生育が良くなります。
3. 日常の管理・お手入れ
基本的に「植えるだけであとは放置」で大丈夫ですが、水やりと簡単な手入れのポイントです。
- 水やり:
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。寄せ植えにしている場合は、他の草花に合わせた水やりで問題ありません。
- 葉先が枯れた場合:
水切れなどで葉先が茶色く枯れてしまった場合は、その部分をプチプチと切って整えると目立たなくなります。
4. 増やし方(株分け・植え替え)
株分けで簡単に増やすことができます。
- 株分けの時期:
涼しくなってから行うのが鉄則です。具体的には9月下旬以降(10月頃)が適しています。真夏に掘り上げたり株分けしたりすると、株が枯れてしまう可能性が高いため、絶対に避けましょう。
- 株分けの方法:
株分けしたい部分にハサミを入れ、根ごとザクザクと切り分けていけばOKです。
- 植え替えの頻度:
- 鉢植えは1年に1回、株分けを兼ねて植え替えをすると良いでしょう。
- 地植えは3〜5年に1回、掘り上げて株を半分に切って植え直すことで、株が大きくなりすぎるのを防げます。
イトススキは「植えるだけであとは放置」が可能なほど丈夫な植物です。ぜひご自宅のお庭や寄せ植えに取り入れ、秋の風情を楽しんでみてください。


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